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Blues harp

むかし・・・そう、法政にいた頃のことだった。
コンサートが終わり、スタッフだけになったがらんとしたホールに、Blues harpが静かに流れてきた。たしか”せのう”さんという名前だと思う。低くしたステージの縁に腰掛けてharpを吹いていた。
誰に聞かせるでもなく、ただ吹いていた。
後片付けの手を止め、ひとり、ふたりとスタッフが彼の周りに集まっていった。
ミキシングを担当していた私も、マイクコードを片付けながら、耳を傾けていた。うら悲しいとかいう感じではなかった。harpの音色は、直接心に染込んでくるようだった。Blues harpと言うものを初めて聞いたような気がした。その音色は、それからはるかな時が経った今でも、はっきりと心に刻み込まれている。

そして、おととい・・・
blues harpに出会った。

涙が出てきた。

はるかな昔心に刻まれた、harpの音色が今よみがえってきた。

blues harpは耳で聞くのではなく、心で聞くものかもしれないと思った。はるかな昔のharpと、今、目の前で奏でられているharpは同じようでいて、違う。その違いは、私が積み重ねてきた時の違いであり、harpを奏でている人が積み重ねてきた時の重みにあるのかもしれない。

・・・
なんだろう・・・
音色はよみがえってくるのに、言葉にする事ができない。
どんな言葉も違う。

単に私に文才が無いだけなのだろうけど・・・

   

Posted by Jun Takemura | Category: いろいろと | 0 comments |

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