Web 社会の崩壊

その昔(と言っても今でも運営されてはいるが)、ネットニュースなるインターネットアプリケーションがあった。World Wide Web(WWW)が誕生する以前、インターネットでの情報流通のもっとも便利なアプリケーションであった。ローカルな環境でWorld Wideな環境でも同じように使える。テーマごとにニュースグループと呼ばれるカテゴリーに分けられ、どのカテゴリーを購読するか自由に選ぶことができる。ネットニュースのサーバーを作ることは、それなりの知識が必要だったが、それほど難しいものではなかった。とても重宝していたアプリだったが、WWWの誕生と共にいつの間にか使う人が少なくなり、今ではそんなアプリが存在していたことを知る人も居なくなってしまった。
なぜ、使われなくなったのだろうか。
WWWの方が便利だから?
多少はそれもあるだろう。
でももっとも大きな理由は他にある。
ネットニュースが不特定多数の人が購読する。つまりネットニュースに広告を流せば、お金を掛けずに多くの人に読ませることができる。そう考える人が居ても不思議はない。こうしてネットニュースに広告が流れ出した。それはしだいに増え、いつしかニュース流通量の多くを占めるにまでなってしまった。
人は、それをSPAMと呼んだ。
そして、購読者が消えていった。

WWWも不特定多数の人が目にする。当然広告に使えるし、コストは掛からず、効果も結構高い。
いろんな人、いろんな企業が広告に使い出した。バナーなどと呼ぶ、醜いゴミを貼り付けるようになった。
宣伝バナーの無いWebページは、よっぽどマイナーか、プライベートなページぐらいと思わせるほど。
ネットニュース滅亡前夜と同じような状況になってきている。

やがてWWWもネットニュースと同じような運命を辿るのだろう。

   

Posted by Jun Takemura | Category: いろいろと | 0 comments |

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